「フリーターでも素敵な相手と結婚したい!」
今、フリーターをしている人の中には、そんな願望を持っている方もいるのではないでしょうか。
筆者自身、かつてフリーターをしていたときは「立場がフリーターでも、愛情さえあれば何とかなる!」なんて思っていたときもありましたが、当時、二十歳そこそこで結婚した知人カップル(二人ともフリーター)が、結婚後に経済的に苦しくなった挙句、離婚・・・という悲しい現実を目の当たりにして考えを改めた・・・という過去があります。
「そんなことぐらい、分かってるよ!」
「ただね・・贅沢を言うつもりはないけど、見た目と性格が好みの人で、そこそこの生活力があって、ちゃんとした(社会的な信用がある)仕事をしている人と結婚できたらいいなぁって・・・」
う~ん。。。
しかし、それは・・・フリーターだと正直、かなり難しいと言わざるを得ません・・・!
なぜなら、フリーターという立場にいるだけで、かなり”不利“だからです。
今回は、なぜフリーターでいるだけで不利なのか、そして、そんな悩める子羊フリーターはどうすればいいのか?ということを、フリーターから正社員、そして起業するに至った筆者が「フリーターと結婚」について語ってみたいと思います。
「働き方」や「職場」を変えることが最も確率の高い婚活?
読者の皆さんは、結婚できる人とできない人の差は何だとお考えでしょうか?
性格、行動力、経済力、価値観、見た目、家庭環境など様々なことが思い浮かぶと思いますが、それらよりも、実はヒジョーに大切なポイントがありまして、それは実は「職業」なんです。
もっと正直に言ってしまいますと「どこで、どんな立場で働いているか?」、つまり、結婚できるかの最重要ポイントは「働き方」にあるのです。
「いやいや、結婚できるかどうかが職場や働き方によるって?そんなわけないでしょ?だって、見た目や本人の行動力とか・・・」
確かに、それもないというわけではありません。
しかし、数字から見えてくる現実では、日本の夫婦の3組に1組以上は平たく言えば「職場結婚」か、会社つながりで結婚相手を探しているのです。
早速、それを示唆するデータをご覧ください。
下記は、明治安田生命福祉研究所が2014年に行った結婚に関する調査のデータになりまして、「20代・30代で結婚した男性の配偶者との出会い方」によれば、20代でも30代でも出会い方のトップは「同じ職場」が1位になっているのです。
データ出所/20~40代の恋愛と結婚 -明治安田生命福祉研究所-(PDF)
さらに、職場の上司・同僚などの紹介や仕事上の取引先も「職場」関係として含めますと、仕事先での出会いは30%以上に達していまして、なんと20~30代の男性(結婚相手となる女性も)の約3人に1人が会社関係で結婚相手を見つけているということになります。
なお、社会人経験のある方であればご存知かと思いますが、実態として友人の紹介やコンパ・合コンも職場つながりが多く含まれていると予想されますので、会社がらみで結婚へと発展する可能性は、さらに高くなっているものと思われます。
日本では、結婚できるかできないかは、行動力や自分磨きを頑張ることより、「働き方」や職場を変えることこそが最も確率の高い婚活方法になっているということがお分かり頂けるかと思います。
つまり、見方を変えれば、フリーターでいるということは、日本で最も確率の高い結婚相手と出会う方法を逃している可能性が高いということになるのです。
なぜ、可能性が高くのかということを次に詳しく見ていきたいと思います。
フリーターより正社員、職場や職種を変える転職は出会いの宝庫
先ほどは働き方や職場が結婚に大きな影響を与えていると説明しましたが、では、どんな働き方をすれば結婚の確率が高くなるのでしょうか?
まず、働き方ですが、圧倒的にフリーターより正社員の方が出会いの確率は増えることが多いと思います。
これはフリーター以外にも数社での正社員、そして経営者も経験してきた筆者自身が身を持って感じたことですが、フリーターよりも正社員の方が、出会う人の数やタイプも格段に増えることが多いです。
フリーターの仕事はどうしても内容が単調なものが多かったり、会う人も立場が同じようなフリーターの人ばかりと顔を合わせがちですが、正社員になると職種にもよりますが、お客さん、取引先、社内の他部署の人など実に様々な人と顔を合わせる機会が増えます。
筆者はフリーターから正社員に転職したときに最初に就いた仕事が営業だったのですが、たった1年あまりで、会社から支給された100枚用の名刺ホルダーがあっという間に埋まってしまったほどでした。
これだけの人と顔を合わせる機会が多いのは、まさに「出会い」の宝庫と言っても過言ではないかと思います。
ただ、ここで注意しなくてはいけないのは、職場や職種によっては当たりハズレがあるという点です。
特に女性で中小企業の事務員などになった場合、異性と顔を合わせることがほとんどないというケースがあったりします。
そんなときは、しばらく様子を見て”期待”出来なさそうな場合は、次の職場への転職を検討することをおすすめします。(とは言え、あまりにも短い期間で会社をコロコロ変えるのは、次の転職で厳しい評価になりますので、転職のタイミングについては、ある程度の倫理観が必要です。)
筆者の知人女性のケースでは、勤めていた編集プロダクションでの事務職の仕事が”退屈”だったことと異性との出会いが全くないという現実を変えたいとの気持ちから、思い切って外資系のデザイン会社に転職したところ、予想以上に満足できる仕事を手にできた他に、その会社で結婚相手まで見つけることができたということがありました。
筆者自身、正社員として職場を数社渡り歩きましたが、「職場が違うと、こんなにも人も違うのか」ということはを何度も味わってきましたので、冴えない現実に悩んでいるのであれば、一度、職場を変えるということを強く検討してみて欲しいと思います。
フリーターから正社員へのチャンスが広がってきている!?
ここまでは、フリーターから正社員へ働き方を変えることで結婚への確率を上げるという話をさせて頂きましたが、「でも、フリーターがそんなに簡単に正社員になれるの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、以前まではフリーターから正社員になるのは、非常に狭き門というイメージがありましたが、実は今、その狭き門がドンドン広くなっているのです。
「いやいや、そう言いながら、一部の地域だけの話なんじゃないの?」
いえ、実はその陰には、日本の深刻な労働力不足の問題があるため、決して一部の地域だけの話ではないのです。
下記のデータをご覧ください。
データ出所/労働力人口の推移 -厚生労働省-(PDF)
厚生労働所の予測によれば、2030年までの労働力人口は、ほぼ全ての年代で減少し続けることが予測されていまして、裏を返せば、採用する企業側は本気で人を採用する計画を立てないと、会社が人手不足で立ち行かなくなってしまう恐れが出てきているということを示唆しています。
そんな背景もあり、これまで新卒採用や中途採用、非正規社員の雇用に力を入れてきた会社も、それ以外の採用も含めて、とにもかくにも長期的に会社で頑張って働いてくれる人材を集めたい!と必死になり始めているのです。
そして、そうした企業側の人材への危機感と採用意欲に応じるかのように出てきたのが、「リクルートキャリア」や「
ハタラクティブ」に代表されるフリーター専用のエージェント会社です。
こうしたフリーター専用のエージェント会社が登場するというのは、企業側の本気度が伺えるという意味ではフリーターにとって大きなチャンスなのですが、実はもう一つ大きなポイントがあるのです。
それは、フリーターが正社員として勤務してきた中途採用組や第二新卒と同じ土俵で戦わされてきた不遇の時代が終わりを告げるということです。
筆者は、これまで採用をする側としても、フリーターや中途採用なども見てきましたが、フリーターはどうしても、それまでのキャリア不足が原因で不利な立場に立たされてきました。
例えば、人間的に魅力があり、さらに採用予定の仕事に有益な資格まで取得した努力家のフリーターであっても、それまでフリーターだったという理由だけで、採用が見送られてきていたのです・・・。
しかし、今、そんな時代は終焉を迎えつつあります。
そして、それは決して希望的観測ではなく、「リクルートキャリア」や「
ハタラクティブ」に代表されるフリーター専用のエージェント会社の登場によって、現実として道が開けてきているのです。
まさにフリーターの人が正社員として働くには、絶好のチャンスが訪れていると言えるでしょう。
まとめ
「フリーターでも結婚したい!実は就職するのが最も効果的な婚活?」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
フリーターから身を起こし、数社での正社員を経て経営者になった筆者のリアルな体験などを交えることで、働き方と結婚の”現実”について理解して頂けたのではと思います。
今、フリーターをしていて素敵な相手と結婚したい!と考えている人に少しでも参考になれば、幸いです。